Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

パオ・セヤドー弘法記念「顕正法蔵」5-138

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>

註釈の中において、所生身は:「所生身とは、四大種色及び四大によって造られた所の色法によって構成される。」としている。

これはどの様な意味であろうか?

一粒一粒の色聚の中には、地、水、火、風という四大種色(すなわち、四界)が存在しているが、また、色彩、匂い、味と食素(=栄養素)等の、四大によって造られた色法も存在している。実際には、合計 28種類の色法が存在する:四大種色と 24種類の所造色である。

24種類の所造色(その内の14種類)は:

●五種類の浄色:眼浄色、耳浄色、鼻浄色、舌浄色、身浄色。

●四種類の境色:色彩、音、匂い、味。

●食素(栄養素)

●命根

●心色

●二種類の性根色:男性根色、女性根色

(14種類の色法及び四大種色)18種類の色法はまた以下の様に称される

●「自性色」(sabhāvarūpa)、それらは各々自性相を擁しているが故に。たとえば、地界の硬さ、粗さ等;

●「有相色」(salakkhaṇarūpa)、それらは各々一切の名色法に有する所の無常・苦・無我の三種類の共相を擁している。 

●「完成色」(nipphannarūpa)、それらは業等等を因として生起するが故に。

●「色色」(rūparūpa)、それらは色法の不断に変化する特徴を擁している。

●「思惟色」(sammasanarūpa)、観禅の目標とする事において適切である。それらを無常・苦・無我として観照することができる。

上に述べた以外に、10種類の非真実の所造色があるが、それはすなわち:

1、空界

2、身表

3、語表

4、色軽快性

5、色柔軟性

6、色適業性

7、色集積

8、色相続

9、色老性

10、色無常性

(5-129につづく)

<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は<菩提樹文庫>までお知らせ下さいhttp://bodaijubunko.sakura.ne.jp/index.htmll

<中国語→日本語 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>