パオ・セヤドー弘法記念「顕正法蔵」5-142
<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>
次に、たとえば、シャーリープトラ尊者が言う様な、身体の四個の部分が示す所の四界の中において、何等かの有情というものは無いのだという事、すなわち:『骨に因り、腱に因り、肉に因り、皮に包まれた空間を色と為す』。
彼は一つひとつの部分の中において、智の手によって、それらを分別する事を決意し、上に述べた方法でもって、それらを観察しなければならない。すなわち:『この身の中において、堅(硬)性・・・安止定に到達することはできず、ただ近行定にのみ到達することができる。』
パオ森林僧院において教導されているのは、全身の四界を遍照する方法である、すなわち、地界の硬さ、粗さ、重さ、滑らかさ、軽さという六種類の性質;水界の流動性と粘着性という二種類の性質;火界の熱さと冷たさという二種類の性質;風界の支持性と推進性という二種類の性質である。
《法聚論》(Dhammasaṅganī)の中において記載されている六種類の特徴の、それらのパーリ語原文は:硬さ(kakkahḷaṁ)、柔らかさ(mudukaṁ)、粗さ(pharusaṁ)、滑らかさ(saṇhaṁ)、重さ(garukaṁ)、軽さ(lahukaṁ)。
流動性(paggharana)は水界であり、粘着性(ābandhana)または聚合(saṅgaha)は水界の現起(現象)である。
熱さ(uṇha)と冷たさ(sīta)はみな、火界の特徴である。
支持性(vitthambhana)は風界の特徴であり、推進性(samudīraṇa)は風界の作用である。
(5-143につづく)
<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>
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<中国語→日本語 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>