南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

パオ・セヤドー弘法記念「顕正法蔵」5-142

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>

次に、たとえば、シャーリープトラ尊者が言う様な、身体の四個の部分が示す所の四界の中において、何等かの有情というものは無いのだという事、すなわち:『骨に因り、腱に因り、肉に因り、皮に包まれた空間を色と為す』。

彼は一つひとつの部分の中において、智の手によって、それらを分別する事を決意し、上に述べた方法でもって、それらを観察しなければならない。すなわち:『この身の中において、堅(硬)性・・・安止定に到達することはできず、ただ近行定にのみ到達することができる。』

パオ森林僧院において教導されているのは、全身の四界を遍照する方法である、すなわち、地界の硬さ、粗さ、重さ、滑らかさ、軽さという六種類の性質;水界の流動性と粘着性という二種類の性質;火界の熱さと冷たさという二種類の性質;風界の支持性と推進性という二種類の性質である。

《法聚論》(Dhammasaṅganī)の中において記載されている六種類の特徴の、それらのパーリ語原文は:硬さ(kakkahḷaṁ)、柔らかさ(mudukaṁ)、粗さ(pharusaṁ)、滑らかさ(saṇhaṁ)、重さ(garukaṁ)、軽さ(lahukaṁ)。

流動性(paggharana)は水界であり、粘着性(ābandhana)または聚合(saṅgaha)は水界の現起(現象)である。

熱さ(uṇha)と冷たさ(sīta)はみな、火界の特徴である。

支持性(vitthambhana)は風界の特徴であり、推進性(samudīraṇa)は風界の作用である。

(5-143につづく)

<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は、<菩提樹文庫>までお知らせ下さい。http://bodaijubunko.sakura.ne.jp/index.html

<中国語→日本語 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>