南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

パオ・セヤドー弘法記念「顕正法蔵」5-145(135/430)

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>

三、その後、「粗さ」を識別する。

舌と歯を相互に摩擦してみるか、または手のひらでもって、もう一つの手の甲の皮膚をさすってみる。

この様にすれば、粗さの性質を感じ取ることができる。

その後に、前の述べた様に、系統的に、全身の粗さを識別する。

もし、粗さを識別することができないのであれば、再度、繰り返し、推進性と硬さを識別する。

この様にすれば、粗さと推進性と硬さが共にある事を見ることができる。

粗さを見ることができた時、継続的に、頭から足までの、全身の推進性、硬さ及び粗さを遍照する。

もし、同時にそれらを識別できるならば、その方が更によい。

四、全身の、この三種類の性質を識別する事に満足を覚えたならば、次に、全身の「重さ」を識別する事ができる。

まず、両手を重ねて、真中に置き、それを足の上に乗せる。そうすれば、上の手(ママ)は重さを感じることができる。

または、頭を前に垂らし、その重量感を感じる様にする。

全身の重さを遍照できるまで、継続的、系統的に修習する。

その後に、逐一、全身の推進性、硬さ、粗さと重さの四種類の性質を、満足を覚えるまで識別する。

五、その後、あなたは全身の「支持性」を識別する。

先に、背中の部分をリラックスさせて、身体を少し前かがみにし、その後に身体を真っ直ぐにして、それ保つ。

身体の直立を保持し、それを静かに保つ時、その力は支持性である。

継続して、系統的に、全身の頭から、足までの支持性を識別できる様になるまで修習する。

もし、この様にするのが困難である時、あなたは支持性を識別すると同時に、堅さを識別してみるとよい。

というのも、この様にすれば、比較的支持性を識別する事が容易になるが故に。

支持性を容易に識別する事ができる様になったならば、あなたは全身の推進性、硬さ、粗さ、重さ、支持性を識別しなければならない。

(5-146につづく)

<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は<菩提樹文庫>までお知らせ下さい。http://bodaijubunko.sakura.ne.jp/index.html

<中国語→日本語 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>