<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>
相対的な性質は:
硬さと柔らかさ;
粗さと滑らかさ;
重さと軽さ;
流動性と粘着性;
熱さと冷たさ;
支持性と推進性である。
もし、一対の中の、その一個の性質が強すぎる時、相対的な性質に対して、多く注意を払い、それをバランスする事。
たとえば:
流動性の性質が強すぎる時、粘着性に多く注意を払う;
または支持性が強すぎる時、推進性に多く注意を払う。
今、あなたは、身体全体の、12種類の性質を、識別する事に熟練した。
それらは明晰になり、また、それらが同時に顕現する様である時、あなたはそれらを地、水、火、風の四つのグループに分けて、観じなければならない。
あなたは同時に、前の6種類の性質を、「地界」として識別しなければならない。
その後に、同時に、流動性と粘着性を「水界」として識別しなければならない。
次に、熱さと冷たさを「火界」として識別し、支持性と粘着性を「風界」として識別する。
あなたは継続して、それらを地、水、火、風として識別し、心をして平静にならしめ、かつ定力を獲得し、不断に繰り返し、100回、千回、乃至は百万回、修習する。
この段階において、ある一つの実用的なよい方法があるが、それは:
一つひとつの界を、同時に全身において遍照するのである。
心をして平静を保たせしめ、かつ安定させるために、前に述べた様な、注意力を、身体の一部分から、別の一部分へ移動させるのではなく、今は、同時に、全身を遍照することができる。
通常、最もよい方法は、肩の後ろから全身を遍照する事である。
また、頭の頂点から下に向かって全身を遍照するのもよい。
しかし、この方法は、ある種の禅修行者にとっては、身体の緊張と諸界のバランスの喪失を齎す事がある。
(5-149につづく)
<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>
(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は<菩提樹文庫>までお知らせ下さい。http://bodaijubunko.sakura.ne.jp/index.html
<中国語→日本語 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>