南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

パオ・セヤドー弘法記念「顕正法蔵」5-148

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>

相対的な性質は:

硬さと柔らかさ;

粗さと滑らかさ;

重さと軽さ;

流動性と粘着性;

熱さと冷たさ;

支持性と推進性である。

もし、一対の中の、その一個の性質が強すぎる時、相対的な性質に対して、多く注意を払い、それをバランスする事。

たとえば:

流動性の性質が強すぎる時、粘着性に多く注意を払う;

または支持性が強すぎる時、推進性に多く注意を払う。

今、あなたは、身体全体の、12種類の性質を、識別する事に熟練した。

それらは明晰になり、また、それらが同時に顕現する様である時、あなたはそれらを地、水、火、風の四つのグループに分けて、観じなければならない。

あなたは同時に、前の6種類の性質を、「地界」として識別しなければならない。

その後に、同時に、流動性と粘着性を「水界」として識別しなければならない。

次に、熱さと冷たさを「火界」として識別し、支持性と粘着性を「風界」として識別する。

あなたは継続して、それらを地、水、火、風として識別し、心をして平静にならしめ、かつ定力を獲得し、不断に繰り返し、100回、千回、乃至は百万回、修習する。

この段階において、ある一つの実用的なよい方法があるが、それは:

一つひとつの界を、同時に全身において遍照するのである。

心をして平静を保たせしめ、かつ安定させるために、前に述べた様な、注意力を、身体の一部分から、別の一部分へ移動させるのではなく、今は、同時に、全身を遍照することができる。

通常、最もよい方法は、肩の後ろから全身を遍照する事である。

また、頭の頂点から下に向かって全身を遍照するのもよい。

しかし、この方法は、ある種の禅修行者にとっては、身体の緊張と諸界のバランスの喪失を齎す事がある。

(5-149につづく)

<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は<菩提樹文庫>までお知らせ下さい。http://bodaijubunko.sakura.ne.jp/index.html

<中国語→日本語 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>