<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>
《清浄道論》の註解である《大疏鈔》は、以下の、定力を育成する為の10種類の観察方法に言及している;すなわち:順序よく、速すぎない、遅すぎない、干渉を避ける、概念を超越する、不明確なものを捨てる、諸々の相を明確に識別すると同時に、《増上心經》(Adhichtta Sutta)、《無上清凉經》(Anuttara sītibhāva Sutta)及び《覚支經》(Bojjhaṅga Sutta)の方法に基づいて修行する事。
一、順序よく(anuoubbato):ここでいう順序とは、仏陀の教導した順序を言う、すなわち:地、水、火、風である。
二、速すぎない(nātisīghato)
三、遅すぎない(nātisaṇikato)
もし、識別(+の速度)が速すぎる時、四界は不明確になる。
もし、識別が遅すぎる時、あなたは禅修の成就に到達することができない。
四、干渉を避ける(vikkhepapaṭibāhanato):四界分別観を修習して、定力を育成しようとする時、あなたは心をして、ただ、禅修の対象にのみ専注せしめるべきである、すなわち四界、それをして、その他の対象に移動せしめてはならない。
五、概念を超越する(paññattisamatikkhamanato):心がただ「地、水、火、風」と念じるだけでは不可である。(+念じると)同時に、それらが代表する所の真実の内容、すなわち:硬さ、粗さ、重さ、柔らかさ、滑らかさ、軽さ、流動性、粘着性、熱さ、冷たさ、支持性と推進性に注意を向ける事。
(5-150につづく)
<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>
(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は<菩提樹文庫>までお知らせ下さい。http://bodaijubunko.sakura.ne.jp/index.html
<中国語→日本語 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>