南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

パオ・セヤドー弘法記念「顕正法蔵」6‐29(178/430)

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>

六、耳浄色(sota pasāda)

耳浄色の特徴は、声(=音)所縁の衝撃を(+受け取る)準備をしている所の、四大の浄(透明性)であり、また声愛(声所縁を聞きたいという欲)を縁にして生じた所の業生四大の浄である;

作用は、心路過程と、その目標である所の声所縁を結びつけることである、すなわち、心を声所縁に引き寄せることである;

現起(現象)は、耳識及びその相応する所の名法の立脚点または依処である;

近因は、同一の粒の色聚の中の声愛の縁によって生じる業生四大である。

七、鼻浄色(ghāna pasāda)

鼻浄色の特徴は、香所縁の衝撃を(+受け取る)準備をしている所の、四大の浄(透明性)であり、また香愛(香所縁を嗅ぎたいという欲)を縁にして生じた所の業生四大の浄である;

作用は、心路過程と、その目標である所の香所縁を結びつけることである、すなわち、心を香所縁に引き寄せることである;

現起(現象)は、鼻識及びその相応する所の名法の立脚点または依処である;

近因は、同一の粒の色聚の中の馨愛の縁によって生じる業生四大である。

八、舌浄色(jivīhā pasāda)

舌浄色の特徴は、味所縁の衝撃を(+受け取る)準備をしている所の、四大の浄(透明性)であり、また味愛(味所縁を味わいたいという欲)を縁にして生じた所の業生四大の浄である;

作用は、心路過程と、その目標である所の味所縁を結びつけることである、すなわち、心を味所縁に引き寄せることである;

現起(現象)は、舌識及びその相応する所の名法の立脚点または依処である;

近因は、同一の粒の色聚の中の味愛の縁によって生じる業生四大である。

九、身浄色(kāya pasāda)

身浄色の特徴は、触所縁の衝撃を(+受け取る)準備をしている所の、四大の浄(透明性)であるか、または触愛(食所縁に触れたいという欲)を縁にして生じた所の業生四大の浄である;

作用は、心路過程と、その目標である所の触所縁を結びつけることである、すなわち、心を触所縁に引き寄せることである;

現起(現象)は、身識及びその相応する所の名法の立脚点または依処である;

近因は、同一の粒の色聚の中の触愛の縁によって生じる業生四大である。

(6-30につづく)

<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

(+ )(= )訳者。句読点等ほぼ原文ママ。★誤字脱字を発見された方は<菩提樹文庫>までお知らせ下さい。http://bodaijubunko.sakura.ne.jp/index.html

<中国語→日本語 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>