Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

般若の独り言~素粒子を見ませんか

人に、「仏法とはなんですか?」と問われたら、

私は「仏法とは、素粒子の話です」

と答えます。

みなさん、一様に「エッ???」というお顔をされます。

日本では、仏法とは、辛い時に祈る祈りの事だったり、仏壇に祭ったお位牌に手を合わせ、水、果物をあげることだったり・・・。

勿論、辛い時に祈るのは、己自身の心を、ひとまず落ち着かせる意味合いがありますし、中国や日本の文化は、先祖・家族を大事に思いますので、朝夕お位牌に手を合わせることもあるでしょう・・・

けれども、ゴータマ仏陀が一番言いたかった事、それは<諸行無常諸法無我一切皆苦涅槃寂静>であって、他の事柄は、みな四法印に付随して出てくる枝葉に過ぎません。

我々は輪廻する事、人身を得ても、己の身体、外部にある物質、みな素粒子で出来ていて、安定しておらず(無常)、頼りにならず(苦)、己自身のコントロールの外にある(無我)・・・これらを般若の智慧でもって、実際に見て、知ったならば、やがて涅槃へと趣くことができる。

般若の智慧pañña-ñāṇa)で見るべきもの、観照するべきものは、究極法といい、現代の言葉でいえば素粒子クオークの事です。

そこのあなた、TVで、吉本の内紛なんぞ見ていないで、素粒子を見ませんか?

  <緬甸パオ森林寺院/ヤンゴン分院所属/Pañña-adhika Sayalay般若精舎>