アビダンマ、仏教書の翻訳は、大変に面白いです。
今翻訳している「顕正法蔵」で、こんな言葉を見つけました。
『水界は「有資糧水」と「相水」に分けることができる。
「有資糧水」は云々、「相水」は云々・・・』
2600年前、ゴータマ仏陀は、インドのブッダガヤにおいて、菩提樹の木の下で瞑想された時、地、水、火、風などの界を発見され、その界もまた、もっと細かく分析、分解して観照されていたのでしょう(仏教用語で説かれる
色聚、色法等は、現代用語では、素粒子、クォークなどであり、それは心眼、慧眼で見ることができる!)。
ゴータマ仏陀のおかげで、
究極世界が何であるかを説明するとき
と、明確に宣言する事が出来る様になりました~~もし、この世に涅槃寂静の《灯》が無ければ、私たちは盲目のままに、暗闇を手探りで進まねばなりませんでした。
アビダンマ、仏教書の翻訳は大変に楽しく、面白いものですが、「顕正法蔵」が終われば、20年に亘った、私の翻訳作業も終了です。
《翻訳より修行が大事》
20年前、初対面の私への、パオ・サヤドーの第一声です
(私が、サヤドーの著書『智慧之光』の日本語訳~拙訳『智慧の光』~を申し出た時の、サヤドーのお言葉。
サヤドーは
「私の著書、仏法書に著作権はないけれど、翻訳は重要ではない、修行が一番大事」とおっしゃいました)。
「顕正法蔵」の翻訳は、後半分の所まで来ました・・・この翻訳が終われば、修行に専念・・・サヤドーとのお約束、20年の歳月が経ってしまいましたけれど・・・
善は急げ、急げ。
(20年の間に翻訳しました30冊の内、22篇は、<菩提樹文庫>の《Sayalayの翻訳シリーズ》に収録されています。興味のある方は是非ご閲覧下さい。)http://bodaijubunko.sakura.ne.jp/index.html
<緬甸パオ森林僧院/ヤンゴン分院所属/Pañña-adhika Sayalay般若精舎>