Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

般若の独り言~お寺が民泊

昨日、IT のニュースを見ていましたら、東京の由緒ある、伝統的な某寺院が、檀家が減って、墓じまいが増えた為、経営が立ち行かなくなり、庫裏を改造して、2020年の東京オリンピックの外国人客目当てに、<宿坊>を始める、とのことでした。

日本の仏教界、ここまできましたか。

まず、お寺、寺院は、運営するものであって、経営するものではない。

大前提として、仏教が、生死輪廻を認めるのであれば、寺院が墓守の役をするのも変。墓じまいは起こるべくして起こっている現象。

<宿坊>は、修行の為にその寺院に滞在する修行者、または遊行や所用で旅行する僧侶や在家信徒に向けた宿泊施設であって、観光に来た者を泊めるホテルではない。

庫裏を改造して、<宿坊>にして、外国人観光客を泊める・・・これ民泊ではないですか?

それに、この<宿坊>の受付と管理は、24時間体制で、インターネット用の TV を入れて、宿泊業系の管理会社が行うのだとか。

これでは、お寺が、業者に100%丸投げ委託して、民泊やっているのと同じ。

外国人観光客が泊まる<宿坊という名の民泊>を業務委託して、利益を得ようとする仏教寺院・・・そんな寺院に誰が、無常・苦・無我の教えを学びに行きますか?

お墓がダメなら民泊・・・

日本の仏教界、目を覚ませ!

<緬甸パオ森林僧院/ヤンゴン分院所属/Pañña-adhika Sayalay般若精舎>