南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

般若の独り言~パオセヤドー自筆のメモ

f:id:wong0110:20160627023428j:plain


先日来、住所録の整理をしています。

古い住所録には、すでに鬼籍に入った人のお名前等があって、全体が乱雑になっていました為、今現在交流のある方、または主要な施設の情報を選んで、新しい住所録に転記している所です。

その時、「あれ?」とよくよく見ると、古い住所録の一頁に、パオ・セヤドーの自筆のメモが貼り付けてあるのを見つけました。

白い紙に<ダビンタイニャーナ><2005年8月1日>と記載されていますのは、私が千葉の病院で、癌の手術を終えて3、4年後、パオ本山で修行している時に、パオ・セヤドーに、緬甸に何か、癌に効く薬草がないか、お訊ねた時の、パオ・セヤドーの回答です。

また、私がパオ・セヤドーの下で出家した時、

【貴女の戒名は Pañña-adhika です。

意味は sharp wisdom です】

と、書いたメモを手渡してくださったのですが、小さく折りたたんで、眼鏡ケースに入れていて、ある日突然、私、眼鏡ケースと共に、これ、捨ててしまいました~苦笑)。

(私はなぜか、突発的に、貴重品を捨てる癖があります。

もう随分昔の事ですが、中国に出張して、北京の北海公園で偶然出会った溥傑氏(ラストエンペラー溥儀の弟さん)に、

李白乗舟将欲行・・・』という

私の好きな詩を、大きな紙に墨で書いてもらったのですが、これも、帰国後突発的に・・・あれはもったいない事をしました。

溥傑さんは、ご自分の運命を受け入れられて、休みの日には、一市民として、公園などで水墨の腕を振るわれて、誰かれとなく乞う人に、書画を認めてプレゼントしている、との事でした。

その時は「日本から来たの?何か書いてあげましょう」

と言って、私の好きな李白の詩文をすらすら、墨で認めて下さったものです。それを捨ててしまって・・・いやぁ、もったいない事しました)

とまぁ、話は飛びましたが、上の写真は、パオ・セヤドー自筆のメモ。

今後、突発的に捨てる事があっても大丈夫な様に、写真に撮りました(笑)。

<緬甸パオ森林僧院/ヤンゴン分院所属/Pañña-adhika Sayalay般若精舎>