Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

般若の独り言~台湾より帰国

1月24日に福岡国際空港より出国、桃園国際空港から新幹線(高鉄)で、台湾中部の嘉儀に向かいました。

行先は、いつもの法雨道場。

この道場で U シーラ Sayadaw(パオ森林僧院所属)によるリトリートがあり、終了後、Sayadaw が韓国へ向け出国された後を、明徳尊者(メイミョウで修行中、現在一時帰国中)がひきついで、一時出家の儀式(成人男性2名、中学生1名、小学六年生1名、初老の主婦1名)、アビダンマの解説、市場での托鉢などが、30日まで続きました。

私はパオセヤドーの著書を色々翻訳(中→日)しましたので、アビダンマはある程度知っているつもりでしたが、明徳尊者の理路整然たる説明を聞いて(時間が足りなくて、ものすごい早口だった事もあり)、

「う~ん、難しい。一生勉強だぁ」

と唸った次第・・・

他の方々も、アビダンマってこんなに難しいものなのか?!と、仰天していました。

アビダンマは、仏陀智慧の結晶ですから、内容は最高に正しく、法則的にも美しいものですが、理解するのも難しいですし、実践するとなると・・・如来の弟子の修行は、河を遡るがごとし、と言われる所以です。

31日、リトリートの終了後、新幹線と地下鉄を乗り継いて、北投に出て<旅舎>に泊まりました・・・英語でホステルですね。

ここ、本来は若者向けの宿泊施設なのですが、清潔で安価、旅行好きの中年、老年にも好評です。

宿の北側が新北投で、温泉に入れます(以前は歓楽街だったそうですが、陳水扁総統が整備して、今の雰囲気は、黒川温泉に似ていると思いました)。

ここにある原住民博物館に入ってみましたが、展示物が少なく、少しがっかり(台湾では、少数民族を原住民と呼びます。この呼び名に、差別的な意味合いは含まれません)。

で、受付で、体温計でしっかり熱を測られまして・・・。

リトリート終了後に乗った台北行き新幹線から始まって、車中の人々、町の人々は皆マスク姿・・・マスクはどこも売り切れ、ちょっと不気味でした。

COVID-19(発生初期、武漢肺炎と呼ばれた伝染病)が、一日も早く終焉します様にと、願うばかりです。

<緬甸パオ森林寺院/ヤンゴン分院所属/Pañña-adhika Sayalay般若精舎>