今年1月24日に日本を発って、2週間ほど嘉義法雨道場で
リトリートに参加しました。
最終日、澎湖島から参加していた女性(一時出家者)が、ニーモン(比丘尊者やsayalay方をレストランにお招きしての昼食のお布施、タイ語)をして下さいました。
食事の後、何人かのsayalayたちと、嘉義駅前で医療器具を販売している在家居士のAさんのお宅にお邪魔して、お茶を頂きました。
Aさん曰く
「南伝難伝(nanchuan-nanchuan)」
原始仏教がなかなか広がらない事を嘆いた言葉です。
台湾で中村元博士の様な役割を果たした方に印順和尚がおられます。
パーリ三蔵を研究して、大乗の迷信的な部分を批判して、<原始仏教に帰ろう>と運動を起したのですが、当時の大乗の僧侶方の反感を買い
「印順は中国大陸のスパイだ」
と誣告され、投獄されたそうです。
弟子の方々が救い出して、その後、嘉義に隠居したのだとか。
嘉義に、台湾最強比丘尼集団の香光尼僧団がありますが、ここではお年寄りには大乗を教え、若い人には原始仏教を教えるそうです(お年寄りに原始仏教を教えて、納得してもらうのは、難しい)。
原始仏教はバージョンアップではなく、原点回帰。
大乗がお好きな方はそれなりに・・・
Aさんがいたずらっぽく笑いながら、「二刀流の知恵」と教えて下さいました。
追補:嘉義は映画「嘉農」で有名になりましたが・・・日本の植民地時代、阿里山の木が伐られて、ここから日本に運ばれて行ったそうです。以前の嘉義農業高校は、現在、嘉義総合大学になっています。
<緬甸パオ森林僧院/ヤンゴン分院所属/Pañña-adhika Sayalay般若精舎>