般若の独り言~神様からの贈り物
20年前、緬甸のパオ森林僧院で安般念を修行した時に得た禅病(<氣>の偏差による眼窩と頬の不快感)をそのままにして、修行を休み、仏教書の翻訳などに勤しんでおりましたが、台湾嘉義法雨道場で
Ven. U Puññānanda sayadaw に再会して、正しい安般念を学び直したのを機に、2018年2月から安般念の修行を再開した所、2020年3月上旬、長年眼窩に溜まっていた<氣>が動き出し、頭頂部に<氣>の浮遊感を感じて入眠できない日が続き、状況は一変しました。
幸い、3月25日に、ヒーラーの先生(インドにて修行をされた方)を訪ねて 【意守丹田】 を教えて頂き、3週間目の現在、禅病は粛々と、快方へ向かっています(いつ完治するかは不明。先生からは『意守丹田で座りきる事』と指示あり)。
禅病は非常につらいです。
しかし、今回、ヒーラーの先生に教わった通り、【意守丹田】していると、
《自分の病気を、受け身で、心を静かに観察する事は、大いに修行になる》と、思いました(身体は自分ではない、身体上に起こる現象は自分のものではい、という諦観が生まれる。重要なポイントは、どの様な状況にあっても、心が不動で静かで、観察者でありつづける事)。
特に、齢71の私にとって、遠くない日に死が訪れるであろう時、静かな心で死(にまつわる様々な身体現象)を受け入れる、その予行演習になったように思います。
良寛さん曰く:
「災難に遭う時は災難に遭うがよろし」
その災難とは、実は<神様からの贈り物>なのです。
<緬甸パオ森林僧院/ヤンゴン分院所属/Pañña-adhika Sayalay般若精舎>