最近、なぜか、マウントする人が結構多くて、少々気になります。
多分、以前はマウントされても気が付かず、<ただの意見交換>と思っていたのだと思いますが、最近、他者の言動を冷静に分析して、
[これはマウントだ]
と帰納できる様になりました。
マウントされた時、私、思わず言い返したりするのですが、実は、これもマウントの一種。
ゴータマ仏陀は、傲慢な者、粗暴な者の言動に対して、ただ微笑していた、と言われますが、長年の正念(サティ)の訓練の成果でしょうか、最近、この辺りの平仄が、ようやく理解できる様になりました。
マウントをマウントで返したら、相手と同じレベルに堕ちる上、双方に悪感情、競い合い、悪業の絶える事がない。故に、
暴力には非暴力で・・・
マウントには微笑で・・・
悟りを得た者は、いつも、ただ、微笑んでいる・・・そのリアリティに納得。
追記:以前翻訳して、<菩提樹文庫>に掲載して頂いた仏教書に、台湾で出版された『四煩悩を断つ』がありますが、本の内容は、悟り悟りという前に、人格形成をなせ、という趣旨だったと思います。16観智で無常・苦・無我を観ずる高度な悟りは慶祝すべきですが、車の両輪としての人格形成も、ゆるがせにできない、と思います。