私が禅病になった事を、相談を兼ねて、知人・友人に伝えましたら、その多くの方々から
「白隠禅師が禅病を『軟蘇の法』で治したとあるので、
貴女も参考にしたらどうでしょう」
というアドバイスがありました。
それで先日、
『夜船閑話』
を図書館から借りて来て、読んでいます。
『夜船閑話』を読むと、白隠禅師は、仏法に基づいて座禅・瞑想の修行をした所、無理がたたって禅病になったので、あちこち治療法を訪ね歩いて、結果、白幽真人という人に出会って、道教的な方法、かの有名な「軟蘇の法」を教えて貰い、重症であった禅病を、三年かけて治した、との事です。
私の場合は、長年、タイと緬甸の森林僧院で座禅・瞑想して禅病になり、今年の三月、いよいよ困惑して(身体上の不快感がマックスになった為)、ITや書物などを色々調べて、先にヒーラー先生(インド・ヒンズー教系)に《手当て》して頂き、現在は、陳式混元気功太極拳を学んでいるのですが、この経緯は、白隠禅師と少し似ている所があります。
最近、最初に出会ったヒーラー先生から受けた《手当て》と《意守丹田》だけでは効果が薄いと感じた為、また、特に《手当て》という治療法は、施術者への依存症が生じ易い為、現在は「陳式混元気功」と「軟蘇の法」を試しているのですが、「陳式」と「軟蘇」の二者は、互いに補完しあって、効果はよい様です。
山田無文師は、私が子供の時に、朝日新聞の夕刊、毎木曜日の「宗教の時間」(心の時代?)の欄で、その謦咳に接し、毎週毎回、いたく感動したものです(私の実家は子だくさんで、父は商売に忙しく、本を買ってくれる様な家ではなかったですが、父がとってくれた朝日新聞で、師の法話が読めるというのが、非常に楽しみでした。この点は、今も父に感謝しています。
実は私の実家と、師が住職をされていた道場は、直線距離でほんの一跨ぎの所にあって、60年前に、もしITがあったなら、私は師の道場を探し出して、若い内に弟子入りしていたかも~~などと思ったりもします。
タラレバの話。閑話休題。
<緬甸パオ森林僧院/ヤンゴン分院所属/Pañña-adhika Sayalay般若精舎>