Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

翻訳『親知実見』#0-3

《叢書総序》

本叢書は、2008年、パオ・セヤドーに、出版に関する我々の事業について、指導をして頂く旨、願い出ると共に、(叢書出版に賛同する旨のサヤドーの)サインを頂く事から始まり、我々は順次 「上座部仏教叢書」 を出版する事となった。

上座部仏教叢書」 は、5つの小さなセットになっている。(出版された)順序で言えば、一番目は「パーリ三蔵訳叢」、二番目は「パオ・セヤドー叢書」、三番目は「禅師(パオ・セヤドー)弟子叢書」、四番目は「上座部仏教選集」、五番目は「上座部仏教弘(法)護(持)叢書」・・・これらが、本叢書の構成であって、パーリ聖典の解釈と弘法と護持を目的とし、三蔵を教示し、修行を趣とし、煩悩を断じ尽くす事に帰結する事を通して衆生を利益、楽するを旨とする。

「パーリ三蔵訳叢」の内容は、すなわち、三蔵聖典の「訳」本である。パーリ三蔵は、当然の事ながら、パーリ三蔵の本体を主体として、かつ、伝統的な、三蔵を解釈する所の註と疏を含み、三学を教示し、修行する為のもので、一括してパーリ三蔵と呼ぶものである。それらは律、経と論の三蔵を広く含み、律、経と論のどれか一つに偏向する事がない上、三蔵にのみ依拠するという事もない。

「パーリ三蔵訳叢」は、当学院が出版する叢書のトップの位置を占め、三蔵を翻訳する事は、外国語に暗い人々に聞法の盤石とならんと欲するものであり、我々が最も力を入れている所のものである。

<翻訳文責:緬甸パオ森林僧院/ヤンゴン分院所属/Pañña-adhika Sayalay般若精舎>