翻訳『親知実見』#2-1
中国語(翻訳)版序文
本書は英語版 ”Knowing and Seeing” からの訳本であるが、それは、西暦1998年4月17日から6月16日まで、緬甸のパオ・セヤドー(Venerable Pa‐Auk Tawya Sayadaw)<注1>が、台湾新竹壱同寺において止観禅修営(止観禅リトリート)を指導した時に開示された法話と問答である。
当該の禅修の期間、パオ・セヤドーの華人の弟子は、セヤドーの法話の原稿と問答を先に中国語に翻訳しておき、その後、編纂して書籍とし、その題は《如実知見》、台湾で出版されたものである。
1999年、当該の書籍の第二版が広東で印刷、発行され、2000年5月、再び台湾において、第三版が出版された。
近年、増々多くの華人が南伝上座部仏教の止観禅法を学び実践するに従って、当該の英語版の内容もまた不断に追加され、改訂され続けてきたが、20年前に翻訳して流通した中国語版《如実知見》もまた、増々日毎に増加する所の、禅修の愛好家需要に応える事ができなくなってきた。
ここにおいて、筆者は、パオ・セヤドーの版権許可の慈悲の下、2010年の当該の英語版の第四版(Fourth Revised Edition)に基づいて、全体的な重訳を行ったが、それがここにおいて、読者の目の前におかれた、この著作 『親知実見』 である。