仏陀は《増支部・二集》において、文言言語の間違い(Dunnikkhittassa padabyañjanassa)と意味の誤解(atthopidunnayo)の、この二種類の法は、正法の混乱と埋没を齎すと述べた。(A.2.20)
本書が紹介している内容は、南伝上座部仏教の伝統的止観禅法であり、その作者は伝統的な上座部大長老で、また、中国語訳を担当した者も皆、上座部の仏弟子である。
故に、本書は、上座部仏教の幾つかの仏教用語もまた、上座部仏教の伝統に基づいて、パーリ語の音訳を採用するものである。
例えば:パーリ語bhikkhuは、音訳して「比庫」、
pātimokkaは音訳して「巴帝摩卡」、
arahantは音訳して「阿拉漢」等々とし、読音と意味・解釈が漢文化地域における仏教の伝統と重なる
「比丘(bhiksu)(s下部点あり)」、「波羅提木叉」(prātimoksa)(同左)、「阿羅漢」(arhant)等(は採用しない)。
当然、我々が「比丘」「比丘尼」を使用する時、それはすなわち、中国大陸、台湾、韓国、日本、ベトナムなどの漢文化地域の伝統的大乗仏教の僧尼を指すものである。