南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

翻訳『親知実見』#8-9

仏陀は言う:

「比庫たちよ、世間の集とは何か?」

[1]目と色(cakkhuñca paṭicca rūpa<注20>ca)の縁によりて、眼識が生じる、

三者が結合して触(phasso)となる;

 触の縁によりて受(vedanā)

 受の縁によりて愛(taṇhā)

 愛の縁によりて取(upādāna)

 取の縁によりて有(bhava)

 有の縁によりて生(jāti)

 生の縁によりて老死(jarā-maraṇa)、愁(soka)、悲(parideva)、苦(dukkha)、憂(domanassa)、悩(upāyāsa)が生起する。

[2]耳と声(音)の縁によりて耳識が生じ・・・

[3]鼻と香の縁によりて鼻識生じ・・・

[4]舌と味の縁によりて舌識生じ・・・

[5]身体と触の縁によりて身識生じ・・・

[6]意と法<注21>の縁によりて意識生じ・・・。」

(S.2.44)

以上の事から、名色法を知見したいのであれば、我々は以下の事柄を知見しなければならない:

1)根門

2)根門を衝撃する所縁

3)これを縁として生起する心と相応する心所。

<翻訳文責:緬甸パオ森林僧院/ヤンゴン分院所属/Pañña-adhika Sayalay般若精舎>