南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

翻訳『親知実見』#8-11

色法所縁が相応する色法根門を衝撃する時、それらは、時を同じくして、意門(有分)<注24>をもまた、衝撃するーーすべての、その他の所縁は意門を衝撃するのである。

意門をのみ衝撃する所縁は、非名色、非世間的所縁を含む。故に、合計六種類の所縁がある事になる;

1)色所縁(rūparammaṇa)

2)声(音)所縁(saddārammmaṇa)

3)香所縁(gandhārammaṇa)

4)味所縁(rasārammaṇa)

5)触所縁(phoṭṭabbārammaṇa)

6)法所縁(dhammārammaṇa)

法所縁は、前の五種類の色法所縁を除いた所の、一切の所縁;世間においては、唯一、心意によってのみ、識知される所縁しか存在しない。

法所縁は六種類に分類することができる。

1)眼浄色、耳浄色、鼻浄色、舌浄色と身浄色である。それらは粗色(oḷārikarūpa)に属する<注25>

2)16種類の細色(sukumārūpa)<注25>(ママ)

3)89種類の心(citta)<注26>

4)52心所(cetasika)<注27>

5)涅槃界、すなわち無為界(Asaṅkhatadhātu)

6)無数の概念(paññatti):たとえば、呼吸の概念、遍所縁、究極法の名称等。概念を離れて、我々はコミュニーケーションがほぼ不可能である。

<翻訳文責:緬甸パオ森林僧院/ヤンゴン分院所属/Pañña-adhika Sayalay般若精舎>