色法所縁が相応する色法根門を衝撃する時、それらは、時を同じくして、意門(有分)<注24>をもまた、衝撃するーーすべての、その他の所縁は意門を衝撃するのである。
意門をのみ衝撃する所縁は、非名色、非世間的所縁を含む。故に、合計六種類の所縁がある事になる;
1)色所縁(rūparammaṇa)
2)声(音)所縁(saddārammmaṇa)
3)香所縁(gandhārammaṇa)
4)味所縁(rasārammaṇa)
5)触所縁(phoṭṭabbārammaṇa)
6)法所縁(dhammārammaṇa)
法所縁は、前の五種類の色法所縁を除いた所の、一切の所縁;世間においては、唯一、心意によってのみ、識知される所縁しか存在しない。
法所縁は六種類に分類することができる。
1)眼浄色、耳浄色、鼻浄色、舌浄色と身浄色である。それらは粗色(oḷārikarūpa)に属する<注25>
2)16種類の細色(sukumārūpa)<注25>(ママ)
3)89種類の心(citta)<注26>
4)52心所(cetasika)<注27>
5)涅槃界、すなわち無為界(Asaṅkhatadhātu)
6)無数の概念(paññatti):たとえば、呼吸の概念、遍所縁、究極法の名称等。概念を離れて、我々はコミュニーケーションがほぼ不可能である。
<翻訳文責:緬甸パオ森林僧院/ヤンゴン分院所属/Pañña-adhika Sayalay般若精舎>