南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

翻訳『親知実見』#12-3

世間的観智の心は、強くて力のある「観の光明」(vipassanobhāso)を生じせしめるが、しかし、出世間的観智の心は、更に強くて力のある光明を生じせしめることができる。

例えば、仏陀の覚醒の時の光は、一万この輪囲世界を返照することができる。<注36>。

この種の光明は、如何にして生じるのか?

慧(Paññā)と相応する高度の専注の心(が原因)である。

この種の心は、多くの代の、非常に明るい心生色法(cittajarūpa)<注37>を生じせしめることができる。

この種の光を頼りに、我々は勝義諦(paramatthasacca)に到達して、諸法を如実知見することができる。

正に、暗室に入る時、我々は光明でもって、内部のものを見極める事が出来る様に。

<翻訳文責:緬甸パオ森林僧院/ヤンゴン分院所属/Pañña-adhika Sayalay般若精舎>