翻訳『親知実見』#12-21
ひとたび、第二聖諦(苦集聖諦)を如実に知見したならば、あなたは過去、未来及び現在の三時への疑惑を超越することができる。
《清浄之道》では以下の様に言う:
「彼は、斯くの如くに、名色が、縁に依りて(paccayato)転起した後、今まさにその様であるが通り、過去世が縁によって転起する事を観察(samanupassati)する(のであるから)、未来もまた縁によって転起する(事が分かる)のである。」(Vm.679)
この段階に到達したのであるならば、あなたはすでに度疑清浄(Kaṅkhāvitaraṇa-visuddhi)<注76>を成就したのだと言える。
唯一、この段階にきて初めて、観の修習を始めることができる。というのも、この段階にきて初めて、あなたは勝義諦を見ることができるが故に。
諸法<注77>を如実に知見する前、観の修習をすることは出来ないのである。
<翻訳文責:緬甸パオ森林僧院/ヤンゴン分院所属/Pañña-adhika Sayalay般若精舎>