南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

翻訳『親知実見』#12-22

三、観の修習

観の修習の時、あなたは苦聖諦と苦集聖諦を復習し、再度如実にそれを知見しなければならない、すなわちそれは、11種類すべての名色法の生と滅を知見する事であるが、しかし、この時、あなたはそれらを、無常(anicca)、苦(dukkha)、無我(anatta)として知見しなければならない。

あなたは、如実に諸々の行法を知見しなければならないと共に、仏陀が五人の比庫(pañcavaggiyā bhikkhū)に教導した第二経ーー《無我相経》(Anattalakkhaṇa Sutta)に基づいて省察を実践しなければならない;

[1]比庫たちよ、

あなた方は、如何に考えるか?

色は常または無常であるか?(niccaṃ vā aniccaṃ vā ?)

無常です、尊者。

[2]もし、無常であるならば、それは苦であるか、楽であるか?(dukkhaṃ vā taṃ sukkaṃ vā ?)

苦です、尊者。

[3]もし、無常で、苦で、変易の法であるならば、それを以下の様に認めるのか否か?;

『これは私のものである(etaṃ mama)

これは私である(esohamasmi)、

これは私の自我である(eso me attā)』。

決して不可能です、尊者。

<翻訳文責:緬甸パオ森林僧院/ヤンゴン分院所属/Pañña-adhika Sayalay般若精舎>