Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

翻訳『親知実見』#13-3

<注37>=重厚な定力と、観の修習が原因の光。詳細は「心生色」、問答4-10参照の事。

<注38>=《基瓦芒果林定経》(Jīvakambavanasamādhi Sutta)の中において、仏陀は、六処に基づいて、以下の様に解説している:

「比庫たちよ、定力を育成しなければならない。

比庫たちよ、[諸々の法は]定力のある(samāhitassa)比庫において、如実に顕現する。

どの様に如実に顕現するのであるか?

眼の無常が如実に顕現する。

色・・・眼識・・・眼触・・・この眼触の縁によりて、生じた楽、苦または不苦不楽受・・・(耳、鼻、舌、身、意及びその所縁、相応する識、触と受:

義注では「顕現」(okkhāyati)の意はすなわち、それらが

明確になる(paccakkhāyati)、

知る事が出来る(paññāyati)、

明らかになる(pākataṃ)、と言う。

paccakkha(識別できる、認知できる、感知される、顕著な)とanumāna(比量、推定)が、対応する。

《Sāla Sutta》の中において、仏陀は、初心者の比庫は、

「専一性(ekodibbhūtā)、

浄心(vippasannacittā)、

定を得る(samāhitā)、

一境心(ekaggacittā)

にて、四念処において安住し、身体(等の四念処)に対して、如実に了知する(kāyassa yathābhūtaṃ ñāṇāya)」。(S.5.370)

<翻訳文責:緬甸パオ森林僧院/ヤンゴン分院所属/Pañña-adhika Sayalay般若精舎>