Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

翻訳『親知実見』#13-16

<注61>=

昏昧:昏沈、怠惰、無力、所縁に対して興味を感じない;

散乱:躁動、不安、焦燥;

広大:色界または無色界ジャーナ;

不広大:欲界;

有上:欲界;

無上:色界または無色界ジャーナ;

得定:近行定またはジャーナ;

無定:禅定の無い事;

解脱:この段階では、如理作意によって、または五蓋が定力によって鎮伏されている為に、暫定的に解脱した心の事。

未解脱:解脱の反対。9-10、11-12、13-14、15-16の、これら一対の心は、あらゆる種類の世間心を含む。

<注62>=問答2-3参照の事。

<注63>=《清浄之道》(Visuddhimagga):権威のある、全面的な禅修解説書。それは、古老の、正統的なパーリ語義註(主には、仏陀の時代と第一次結集時の「古注」に遡る事ができるシンガラ訳本、及び後期シンガラ義註の編纂、著作によって構成されているが、西暦5世紀に、インドの学者仏音尊者によってパーリ語に訳し戻された。)

<注64>=<説見清浄品>(Diṭṭhivisuddhiniddesa)(Vm.662)

<注65>=定の修習によって、心が如何に清浄になるか、は問答7-8参照の事。

<注66>=《外道依処等経》(Titthāyatanādi Sutta)

<注67>=二種類の「有」(bhava)が存在する。

1)業有(kammabhava)、業の造作、作用を言う。

2)生有(upapattibhava)、業の果報(何かの生存界に生まれ変わる)。注321参照の事。

<注68>=《外道依処等経》(Titthāyatanādi Sutta)

<注69>=五蘊とは、識(3)、名色(4)、六処(5)、触(6)、受(7)。

<注70>=例えば、仏陀は、背中の痛みという苦を受けた、また、年老いた時に、老いの苦に遭遇した。

<翻訳文責:緬甸パオ森林僧院/ヤンゴン分院所属/Pañña-adhika Sayalay般若精舎>

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