南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

翻訳『親知実見』Knowing and Seeing#14-3

禅の修行とは何か?

では、禅の修行とは何であるか?

禅の修行は、止禅(samatha)と観禅(vipassanā)がある。

この二者は皆、身体、言葉の徳行(戒)を基礎としている。

言い換えれば、禅の修行とは、八支聖道(aṭṭhaṅgikaariyamagga)を育成し、円満することでると、言う事ができる。

八支聖道とは:

1)正見(sammādiṭṭi)

2)正思惟(sammāsaṅkappa)

3)正語(sammāvācā)

4)正業(sammākammanta)

5)正命(sammā-ājīva)

6)正精進(sammāvāyāma)

7)正念(sammāsati

8)正定(sammāsamādhi)

正見は、二種類ある:

観正見(vipassanā-sammādiṭṭhi)と

道正見(magga-sammādiṭṭhi)である。

正見と正思惟は合わせて、智慧Pañña、慧学)の訓練と称する。

正語、正業と正命は、合わせて戒行(sīla)の訓練と称する。

正精進、正念と正定は、合わせて禅定(samādhi、定学)の訓練と称するが、それは止禅(samatha-bhāvanā)の事である。

<翻訳文責:緬甸パオ森林僧院/ヤンゴン分院所属/Pañña-adhika Sayalay般若精舎>