八支聖道の第三項目の要素は正語(sammāvācā)である。
正語はすなわち、虚妄語、離間語、粗悪語と雑穢語を避ける事である。
八支聖道の第四項目の要素は正業(sammākammanta)である。
正業とはすなわち、殺生、不与取、欲邪行と放逸の因である諸々の酒類<注85>を避ける事を言う。
八支聖道の第五項目の要素は正命(sammā-ājīva)である。正命とはすなわち、不適切な言語また行為によって生活を維持する事を避ける事を言うが、それは例えば、殺生、窃盗または嘘などである。
在家者で言えば、五種類の不適切な貿易、売買を避ける事;武器の売買、人身売買、犠牲用の家畜、動物の売買、酒類等の麻酔品の売買、及び毒薬の売買である。
正語、正業と正命という、この三項目の要素は、合わせて戒学(sīla sikkhā)と呼ばれる。