翻訳『親知実見』#15-4
この段階において、あなたは、入出する息が長いかまたは短いかについての覚知を、育成しなければならない。
ここで言う所の、長いまたは短いは、寸法の事を言っているのではなく、持続する時間の長短を言うのである。
あなたは自分自身で、(息が)どれくらい長いと、「長い」と言い、どれくらいの長さを「短い」と言うかを、決めなければならない。
一回毎の入出息の持続時間を覚知する様になると、あなたは、入出息が時には長く、時には短い事に気が付くであろう。
この段階において、あなたは、この様に、ただ知っている、と言う状況を維持するだけでよい。
「入る、出る、長い、入る、出る、短い」と念じてはならない。ただ、「入る、出る」と黙念し、かつ、呼吸の長いか、または短いかを覚知するだけでよい。
あなたは、以下の様に了知しなければならないーーただ呼吸が通り過ぎる所、または唇の上方の(息が)接触する所、または鼻孔の出口における、息の進出の時間的長短を覚知するのである。
ある時は、息はまるごと常に長い時があり、ある時には短い時がある。しかし、それを故意に長く変えたり、短く変えたりしてはならない。