この段階において、禅相が出現する可能性がある。ただし、あなたがこの様に平静に約一時間ほど(息に)専注することが出来ても、禅相が未だ出現しない時、あなたは第三の段階に進むのがよい:
[3]彼は学ぶ:『私は全身(息の全体、以下同様)を覚知しながら、息を吸う』
彼は学ぶ:『私は全身を覚知しながら、息を吐く』
ここにおいて、仏陀は、あなたに対して、冒頭から最後までの息(全身:息の全身、すなわち、呼吸の始め、真中、最後まで)を覚知する様、指示する。
この様に修習する時、禅相が出現する可能性がある。
もし、この時、禅相が出現したならば、急ぎ、心をそれに向けてはならず、引き続き息を覚知し続ける事。
もし、息全体を約一時間、平静に覚知し続ける事ができているのに、いまだ禅相が出現しないならば、第四の段階に入るのがよい。
[4]彼は学ぶ:『私は身の行を平静にして息を吸う』
彼は学ぶ:『私は身の行を平静にして息を吐く』
<翻訳文責:緬甸パオ森林僧院/ヤンゴン分院所属/Pañña-adhika Sayalay般若精舎>