南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

翻訳『親知実見』Knowing and Seeing #15-5

この段階において、禅相が出現する可能性がある。ただし、あなたがこの様に平静に約一時間ほど(息に)専注することが出来ても、禅相が未だ出現しない時、あなたは第三の段階に進むのがよい:

[3]彼は学ぶ:『私は全身(息の全体、以下同様)を覚知しながら、息を吸う』

彼は学ぶ:『私は全身を覚知しながら、息を吐く』

ここにおいて、仏陀は、あなたに対して、冒頭から最後までの息(全身:息の全身、すなわち、呼吸の始め、真中、最後まで)を覚知する様、指示する。

この様に修習する時、禅相が出現する可能性がある。

もし、この時、禅相が出現したならば、急ぎ、心をそれに向けてはならず、引き続き息を覚知し続ける事。

もし、息全体を約一時間、平静に覚知し続ける事ができているのに、いまだ禅相が出現しないならば、第四の段階に入るのがよい。

[4]彼は学ぶ:『私は身の行を平静にして息を吸う』

彼は学ぶ:『私は身の行を平静にして息を吐く』

<翻訳文責:緬甸パオ森林僧院/ヤンゴン分院所属/Pañña-adhika Sayalay般若精舎>