禅相
ある種の禅修行者は、禅相が出現する前、先に光を体験する。
ある種の人々には、禅相が直接出現する。
禅相と光は、同じものではない。<注91>両者の違いは、正に太陽と太陽光の違いであると言える。
入出息念における禅相の出現方式は、人によってそれぞれ異なる。ある種の人々の禅相は、清らかで精緻なコットンボールの様であり、または長く引いた綿花の様であり、またはふわふわ浮いてそよぐ空気の様であり、または気流の様であり、または燦然と耀く明けの明星の様であり、煌めくルビーまたは宝石の様であり、または真珠の様である。
ある種の人々にとって、それは、綿の木の幹、または尖った枝の様であり、また別の人々にとっては、長い紐、細い線、花輪、煙幕、広がったクモの巣、薄い霧、蓮の花、車輪、月または太陽であったりする。
<翻訳文責:緬甸パオ森林僧院/ヤンゴン分院所属/Pañña-adhika Sayalay般若精舎>