南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

翻訳『親知実見』#17-7

観の修行者にとって、慧が強い事は、非常に良い事だ。というのも、唯一、充分に強力な智慧を擁する者だけが、無常・苦・無我の三相を徹底的に透視する事ができるが故に。

定と慧がバランスしている時にのみ、世間ジャーナ(lokiyajjhāna)は生起することができる。

仏陀は、この事は、出世間ジャーナ(lokuttarajjhāna)にも適用する事ができるのであり、かつ、定、慧はまた、精進と信とを合わせてバランスを保たねばならないと、教えている。

念はどの様な状況の下においても、必要である、というのも、それは、心を保護して、過度の信、精進または慧によって、躁動が生じるのを防ぎ、過度の定によって怠惰に陥る事も防ぐことができるが故に。

それは信と慧、定と精進、定と慧をバランスすることができる。

<翻訳文責:緬甸パオ森林僧院/ヤンゴン分院所属/Pañña-adhika Sayalay般若精舎>