翻訳『親知実見』#18-7
あなたが(第二禅の成就に)成功した後で、かつ、第三禅の修習を希望する時、熟練した第二禅から出定して、その欠点及び第三禅の長所を思惟しなければならない:
第二禅は、尋・伺というふたつの劣った禅支を擁する初禅に近く、かつ、第二禅もまた劣悪な喜<注101>禅支そのものであり、このことによって、それは無喜の第三禅の寂静に及ばない事が分かる。
その為、もはや、粗くて劣った禅支を求めず、ただ平静な禅支を求めるという事になる。
あなたは、再度、似相に専注して、第二禅に入る。
第二禅から出定した後、禅支に対して省察を行い、その時、あなたは喜禅支は非常に粗くて劣悪で、楽と一境性が非常に平静である事を発見するであろう。
劣悪な禅支を取り除く為、かつ、平静な禅支を保持する為、あなたは、再度似相に専注する。この様にして、あなたはただ楽と一境性をのみ擁する第三禅に到達することができる。
次に、第三禅の五自在を修習しなければならない。
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あなたが(第三禅の成就に)成功した後で、かつ、第四禅の修習を希望する時、熟練した第三禅から出定して、その欠点及び第四禅の長所を思惟しなければならない:
第三禅は、喜禅師という劣った禅支を擁する第二禅に近く、かつ、第三禅もまた劣悪な楽禅支を擁しており、このことによって、それは無楽の第四禅の寂静に及ばない事が分かる。
第四禅を成就する為、あなたは、再度、似相に専注して、第三禅に入る。
第三禅から出定した後、禅支に対して省察を行い、その時、あなたは楽禅支は非常に粗くて劣悪で、捨と一境性が非常に平静である事を発見するであろう。
劣悪な禅支を取り除く為、かつ、平静な禅支を保持する為、あなたは、再度似相に専注する。この様にして、あなたはただ捨と一境性をのみ擁する第四禅に到達することができる。
次に、第四禅の五自在を修習しなければならない。
第四禅に入定する時、呼吸は完全に停止する。
ここにおいて、あなたは入出息念の第四段階の修習を完成させたのである:
[4]彼は学ぶ:『私は身行を平静にして入息をする。』
彼は学ぶ:『私は身行を平静にして出息をする。』
<翻訳文責:緬甸パオ森林僧院/ヤンゴン分院所属/Pañña-adhika Sayalay般若精舎>