南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

翻訳『親知実見』#20-14

五番目の蓋は疑(vicikicchā)である、すなわち、以下の八項目を疑うこと:

1)仏。2)法。3)僧。

4)戒・定・慧の三学。

5)過去の五蘊(khandhā)、過去生。

6)未来の五蘊、来世。

7)過去と未来の五蘊、すなわち、過去生と来世の両者。

8)縁起(paṭiccasamuppāda)、現在の五蘊を含む。

例えば、定学に対して疑惑がある時、あなたは、禅修行に励むことができない。例えば、あなたは

「入出息念の修行をして、本当にジャーナを得る事が出来るのか?入出息禅相に専注したなら、ジャーナを証得することができるのか?」

と考え込んでしまうであろう。

五蓋は、禅定に敵対する法である。

<翻訳文責:緬甸パオ森林僧院/ヤンゴン分院所属/Pañña-adhika Sayalay般若精舎>