南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

翻訳『親知実見』#22-8

入出息第四禅の定力の力と推進力によって、あなたは、この種の業処もまた、重厚で、かつ完全に安定している事を知り、それはまた、厭悪に対する覚知と智慧を生じせしめ、(生じた後、それを)維持し育成することができる事を発見するであろう。

一たび、骨格に対する厭悪相への定力が建立されたならば、素早く「骨格」の概念を捨棄し、唯一、厭悪相にのみ専念する。

《清浄之道》に基づけば、ある種一つの身分の色彩、形状、位置と境界を見るという事は、取相(uggaha-nimitta)が見えたという事である。

そして、当該の部分における厭悪相が見えて、かつ識別する事ができて初めて似相(paṭibhāga-nimitta)を見たのだ、と言えるのである。(Vm.214) 

<翻訳文責:緬甸パオ森林僧院/ヤンゴン分院所属/Pañña-adhika Sayalay般若精舎>