Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

翻訳『親知実見』#29-6

如何にして各種の人々に逐一慈愛を散布するか

もし、あなたがすでに、入出息念または白遍第四禅を成就しているのであれば、あなたは、再度第四禅を復習して、禅定の光を輝かせ、明瞭(明亮)にし、燦々とさせる。 特に、白遍第四禅の光明を運用する時、慈の修習は非常に容易となる。<注133>

その理由は、第四禅の定力を通して、心内の貪・瞋・痴とその他の煩悩がすでに浄化され取り除かれているからである。

特に、白遍第四禅から出定した後、心は、柔軟で、適業で、純で清らか、耀いており、明亮で、燦々としている。故に、あなたは、非常に短時間において、強力で完全な慈愛を育成することができる。

こうした事から、強力で、かつ、光輝く光明を運用して、あなたの心を、あなたが好む一人の同性に向けるならば、すなわち、それはあなたが好ましく思い、かつ敬愛する人であるが、それはあなたの先生であったり、または同じ梵行者であったりする。

この時、あなたは、光明があなたの周囲から四方八方に向けて散布されるのを発見し、同時に、あなたが修行の為に取った対象もまた、明晰に見える事を発見するであろう。

その人の、坐っているかまたは立っている姿勢の映像を取り、かつ、あなたにとって最も好ましく思える映像を選択する。

以前見たことのある、彼または彼女の、最も楽しそうな映像を思い出す様チャレンジするが、それをあなたの面前2mの所に出現する様にして、結果、あなたが彼または彼女の全身が見える様になればよい。

以下の四種類の方式で、彼または彼女に慈愛を散布する:

<翻訳文責:緬甸パオ森林僧院/ヤンゴン分院所属/Pañña-adhika Sayalay般若精舎>