翻訳『親知実見』Knowing and Seeing #29-15
如何にして喜を修するか
喜梵住(muditā)を修習する為に、あなたは、一人の、生きていている、楽しげな感じのする、同性を選択する。
それは、一たび会えば楽しく、好ましく、友好的な人物である。
白遍を利用して、再度第四禅を復習し、禅定の光を輝かしいもの、燦爛としたもの、清らかなものとし、この光をその人に向ける。
その後に、慈心第三禅修習し、出定後、次に悲心ジャーナを修習する。
悲心ジャーナから出定した後、
「この善き人が得た成就、成果を失いません様に」
(ayaṃ sappuriso yathāladdhasampattito mā vigaccatu)
の方式でもって、その楽しげな人への、随喜の心を育成する。
この様に不断に繰り返し、何度も修行し、初禅、第二禅、第三禅を成就せしめ、かつ、一つひとつのジャーナの種類ごとの五自在を練習する。
次に、あなたは、己自身とその他の三種類の人に向けて随喜を修習する。
その後に、三種類の人に対して、第三禅まで到達し、かつ、限界を突破するまで、随喜を修習する。
最後に、132種類の方式によって、無辺の宇宙の一切の衆生に対して、随喜を遍満する。