南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

翻訳『親知実見』Knowing and Seeing #29-15

如何にして喜を修するか

喜梵住(muditā)を修習する為に、あなたは、一人の、生きていている、楽しげな感じのする、同性を選択する。

それは、一たび会えば楽しく、好ましく、友好的な人物である。

白遍を利用して、再度第四禅を復習し、禅定の光を輝かしいもの、燦爛としたもの、清らかなものとし、この光をその人に向ける。

その後に、慈心第三禅修習し、出定後、次に悲心ジャーナを修習する。

悲心ジャーナから出定した後、

「この善き人が得た成就、成果を失いません様に」

(ayaṃ sappuriso yathāladdhasampattito mā vigaccatu)

の方式でもって、その楽しげな人への、随喜の心を育成する。

この様に不断に繰り返し、何度も修行し、初禅、第二禅、第三禅を成就せしめ、かつ、一つひとつのジャーナの種類ごとの五自在を練習する。

次に、あなたは、己自身とその他の三種類の人に向けて随喜を修習する。

その後に、三種類の人に対して、第三禅まで到達し、かつ、限界を突破するまで、随喜を修習する。

最後に、132種類の方式によって、無辺の宇宙の一切の衆生に対して、随喜を遍満する。

<翻訳文責:緬甸パオ森林僧院/ヤンゴン分院所属/Pañña-adhika Sayalay般若精舎>