南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

翻訳『親知実見』#31-16

問3-10:四界差別の修行は、禅修行者の身体の四界をバランスすることができるが、しかし、人は、四界のバランスを失って、病気になる事があります。善修行者が病気である時、強くて力のある正念でもって、四界差別を修行して、病気を治すことはできますか?

答3-10:病気には色々な種類がある。ある種の疾病は、過去の業によっている、例えば仏陀が受けた背中の痛み、など。ある種の疾病は四界の失調による。過去生の業によって生じる疾病は、四界のバランスによって治療する事は出来ないが、しかし、幾つかの、四界の失調による疾病は、禅修行者が四界のバランスを取り戻す様チャレンジするならば、治癒できる場合もある。

幾つかの疾病は、飲食、時節(utu)、または心(citta

)によって引き起こされる。

もし、心理的な要因で引き起こされた疾病であるならば、心理的な治療で、治癒できる。

時節(気候、寒さ、熱さ)すなわち、火界によって引き起こされる疾病、例えば、癌などは、薬を服用する事を通して、四界をバランスして治療する。飲食によって引き起こされた疾病も同様である。

<翻訳文責:緬甸パオ森林僧院/ヤンゴン分院所属/Pañña-adhika Sayalay般若精舎>