南伝仏教のDhamma book

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翻訳『親知実見』#31-21

問3-13:世間禅(lokiya jhāna)と出世間禅(lokuttara jhāna)は、どの様に違いますか?

答3-13:世間ジャーナは、四種類の色界禅と四種類の無色界禅(arūpāvacarajhāna)を指し、それはすなわち、八定(samāpatti)である。

出世間ジャーナは、道智と果智に相応する諸々の禅支である。例えば、あなたが、世間色界初禅の名法を無常・苦・無我として、涅槃を現見している時、あなたの道智は、初禅に属する。これが出世間禅である。

何故であるか?観智の対象としての世間色界初禅には、五つの禅支が含まれる:尋・伺・喜・楽・一境性であるが、出世間初禅の中においても、同様に、この五つの禅支が含まれる。これが、聖道と聖果が、初禅聖道と初禅聖果に属する要因である。

その他のジャーナもまた、この方式に従って、各々個別の出世間ジャーナの因と縁になるのである。

<翻訳文責:緬甸パオ森林僧院/ヤンゴン分院所属/Pañña-adhika Sayalay般若精舎>