3)性十法聚は全身に分布している。その中の十番目の色法が性色(bhāva)である。
二種類の性色がある:<注166>
ⅰ)男性色(purisabhāva):それは、男性の生理の特徴を表現し、人をして「これは男性である」と知らしめる。
男性色は、男性にのみ、見られる。
ⅱ)女性色(itthibhāva):それは、女性の生理の特徴を表現し、人をして「これは女性である」と知らしめる。
女性色は、女性にのみ、見られる。
眼(目)、耳、鼻、舌と身十法聚の中の、十番目の色法は、すべて明浄である為、これらの色聚もまた、明浄である。
その他の残りのすべての色聚には、浄色がない、例えば先ほど説明した所の、性十法聚と心十法聚がそうであるが、故に、それらは皆、非明浄である。