Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

翻訳『親知実見』#33-26

如何にして究極色法を見るか

身体の透明な塊の如くの状態にあるを見る

四界差別を通して、引き続き定力を育成し、かつ、近行定(upacāra samādhi)に向かう時、あなたは異なる種類の光を見るであろう。有る種の禅修行者について言えば、その光は灰色をしている。もし、更に続けて灰色の光の中の四界に専注するならば、それは、綿花の如くの、白色に変化し、その後に、白雲の如くに、白く輝く様になり、あなたの全身もまた、一塊の白色の身体の塊になる。更に引き続いて、この白色の身体の塊の中の四界に専注するならば、最終的には、透明なクリスタル様、氷かまたはガラスの様相を顕す様になる。

この種の透明な物質はすなわち、五浄色(pasāda)<注184>である:身浄色、眼浄色、耳浄色、鼻浄色と舌浄色。

身浄色は、全身及び六依処に分布しており、故に、身体全体が透明になるのである。

あなたに、浄色が透明な身体の塊または、透明な塊が見えるのは、あなたがいまだ、相続密集、構成密集と作用密集という、この三種類の密集(ghana)<注185>を看破できていないが故である。

<翻訳文責:緬甸パオ森林僧院/ヤンゴン分院所属/Pañña-adhika Sayalay般若精舎>