南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

翻訳『親知実見』#33-28

明浄色聚と非明浄色聚

色聚は二種類に分類することができる:

名浄色と非明浄色である。五種類(眼浄色、耳浄色、鼻浄色、舌浄色、または身浄色)の内の一つが含まれる色聚を明浄色聚といい、その他の色聚は、非明浄となる。

如何にして色聚を分析するか

如何にして四界を見るか

あなたは先に個別の明浄と非明浄色聚の中の地、水、火、風の四界を識別しなければならない。

あなたは、これらの色聚が極めて快速に生・滅しており、その速さ故に、それらを分析できない事を発見するであろう。

いまだ、三種類の密集<注188>を看破していないが故に、この時点で、あなたはなお、概念法(paññatti)の範疇にいて、勝義諦(paramattha sacca)の領域には到達していない。

あなたが、構成と形状の概念を看破できていないが故に、いまだ、粒子、小さな塊の概念から、離れられないでいる。

もしあなたが、更に一歩進んで(修行を)しようとせず、これらの微小な粒子を観照しようとするならば、すなわち、色聚の生・滅をもって、観の修習とするのであるならば、あなたはただ、概念法に対して観の修習<注189>をしているに過ぎないのである。

故に、あなたは更に一歩進んで、単一の、一粒の色聚の中にある諸界を見ることができる様になるまで、色聚の分析を行わなければならない。

その目的は、勝義諦を見る為、である。

<翻訳文責:緬甸パオ森林僧院/ヤンゴン分院所属/Pañña-adhika Sayalay般若精舎>