翻訳『親知実見』#33-28
明浄色聚と非明浄色聚
色聚は二種類に分類することができる:
名浄色と非明浄色である。五種類(眼浄色、耳浄色、鼻浄色、舌浄色、または身浄色)の内の一つが含まれる色聚を明浄色聚といい、その他の色聚は、非明浄となる。
如何にして色聚を分析するか
如何にして四界を見るか
あなたは先に個別の明浄と非明浄色聚の中の地、水、火、風の四界を識別しなければならない。
あなたは、これらの色聚が極めて快速に生・滅しており、その速さ故に、それらを分析できない事を発見するであろう。
いまだ、三種類の密集<注188>を看破していないが故に、この時点で、あなたはなお、概念法(paññatti)の範疇にいて、勝義諦(paramattha sacca)の領域には到達していない。
あなたが、構成と形状の概念を看破できていないが故に、いまだ、粒子、小さな塊の概念から、離れられないでいる。
もしあなたが、更に一歩進んで(修行を)しようとせず、これらの微小な粒子を観照しようとするならば、すなわち、色聚の生・滅をもって、観の修習とするのであるならば、あなたはただ、概念法に対して観の修習<注189>をしているに過ぎないのである。
故に、あなたは更に一歩進んで、単一の、一粒の色聚の中にある諸界を見ることができる様になるまで、色聚の分析を行わなければならない。
その目的は、勝義諦を見る為、である。
<翻訳文責:緬甸パオ森林僧院/ヤンゴン分院所属/Pañña-adhika Sayalay般若精舎>