Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

翻訳『親知実見』#33-33

如何にして味を識別するか

味(rasa)は、七番目に識別しなければならない色法である。それは味覚の所縁(rasārammṇa)であって、他と同じく、すべての色聚の中において、存在している。

香を識別するのと同じ様に、修習の初めには、あなたは、舌識の支援を受け、それをば意識への補助とし、味を認知しなければならない。ここにおいて、あなたは、前に述べたのと同じく、先に、二種類の、識が依存する所の色法を識別する必要がある、すなわち、舌浄色と心処色である。

それを完成した後、次に、一粒の色聚の味を識別する。あなたは、舌の上にある唾液の中から、一粒の色聚を取り出して、識別を実践する。

如何にして栄養素を識別するか

食素(ojā=栄養素、以下同様)は、識別しなければならない、八番目の色法である。

前に述べたと同じく、色聚の中において存在する。

食素は、以下の四種類に分類することができる:<注196>1)業生食素(kammaja ojā)

2)心<注197>生食素(cittaja ojā)

3)時節生食素(utuja ojā)

4)食生食素(āhāraja ojā)

どの様な、任意の、一粒の色聚を検査しても、あなたは、その中に常に、食素を見つけ出すことができ、かつ、食素から、何度も(何代にも)、多くの色聚が生じているのを、見ることができる。

すべての色聚の中に、必ず存在しているこの八種類の基本的色法を識別し終えたならば、あなたは、特定の色聚にのみ存在する所の、その他の三種類の基本的色法:命根色、性色と心処色を識別する事にチャレンジしなければならない。

<翻訳文責:緬甸パオ森林僧院/ヤンゴン分院所属/Pañña-adhika Sayalay般若精舎>