Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

翻訳『親知実見』#33-36

如何にして一つひとつの感官を分析するか

如何にして浄色を分析するか

一つひとつの感官には、何種類もの色聚が同じところに混在している。その内、目、耳、鼻と舌には、それぞれ、二種類の明浄色聚があるが、それは、それぞれの感官の明浄色聚と、身体の明浄色聚と混ざり合って存在している。それはちょうど、米粉と小麦粉が同じ所で混ざり合っている様なものである。

1)眼10法聚(cakkhu-dasaka kalāpa):

十番目の色法を眼浄色とする。

2)身10法聚(kāya-dasaka kalāpa):

十番目の色法を身浄色とする。

身10法聚は、六種類の感官(目、耳、鼻、舌、身体と心臓)に分布しており、かつ、各々の場所において、特定の10法聚と混在している:

目の中においては、眼10法聚と混在している;

耳の中においては、耳10法聚(sota-dasaka kalāpa)と混在している、等などである。

この事を見るためには、あなたは、五種類の感官の中における、明浄色聚を分析し、かつ、一つひとつの場所における個別の浄色(眼浄色、耳浄色、鼻浄色と舌浄色)、及び当該の場所における身浄色を確定しなければならない。

先ず、目から始める。

<翻訳文責:緬甸パオ森林僧院/ヤンゴン分院所属/Pañña-adhika Sayalay般若精舎>