Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

翻訳『親知実見』#33-38

3)耳浄色(sota-pasada):音に対して敏感である。耳の中の一粒の浄色を識別し、その後に音声を聞く。もし、音声が、当該の浄色を衝撃するならば、それはすなわち、当該の浄色は(耳10法聚の中の)耳浄色である。次に、目の色法を識別したのと同じ方法によって、当該の身浄色を識別する。

4)鼻浄色(ghāna-pasāda):臭い(香)に敏感である。鼻の中の一粒の浄色を識別し、その後に、近くにある一組の色聚の臭いを嗅ぐ。もし、それが当該の浄色を衝撃するならば、当該の浄色は、(鼻10法聚の中の)鼻浄色である。次に、目、耳の色法を識別したのと同じ方法によって、当該の身浄色を識別する。

5)舌浄色(jivhā-pasāda):味に対して敏感である。舌の中の一粒の浄色を識別する。その後に、近くにある一組の色聚の味を味わう。もし、それが、当該の浄色を衝撃するならば、その浄色は、すなわち、(舌10法聚の中の)舌浄色である。次に、目、耳、鼻の色法を識別した時と同じ方法によって。当該の身浄色を識別する。

あなたが、五種類の感官の中の、一つひとつの処の二種類の浄色(身体には一種類しかない)を分析した後、引き続き、心臓の中の(身10法聚の中の)身浄色を識別する必要がある。

上記が完成された後、あなたは、五種類すべての浄色の分析を完了した事になる。

如何にして性色を分析するか

性10法聚は、全身の、六種類の感官に分布しており、かつ、明浄色聚と同じ場所において、混在している。あなたは、命根を識別する時に、すでに、性10法聚を識別した事がある為、今、六種類の感官すべての中において、それらを識別するべきである。

<翻訳文責: 緬甸パオ森林僧院/ヤンゴン分院所属/Pañña-adhika Sayalay般若精舎>