南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

翻訳『親知実見』#Knowing and Seeing #33-40

今、我々は、目を例にして、この54種類の色法を見てみようと思う。目の中には、合計6種類の色聚があり、あなたは、先ほど、前の3種類の色聚、合計30種類の色法を識別し、また分析した:

1)眼10法聚<注204>(cakkhu-dasaka kalāpa):色彩に対して敏感である。明浄である。業生色に属する;

2)身10法聚<注204>(kāya-dasaka kalāpa):触所縁(地、火と風界)に敏感である。明浄である。業生色に属する;3)性10法聚<注204>(bhāva-dasaka kalāpa):非明浄である。業生色に属する。

この他に、なお、三種類の色聚があるが、一つの種類ごとに、八種類の色法があるため、合計で、24種類(3*8=24)となる。それらは、三種類の食素(栄養素)八法聚<注204>であり、すべて、非明浄である:

1)心生食素八法聚(cittaja ojaṭṭhamaka kalāpa

2)時節生食素八法聚(utuja ojaṭṭhamaka kalāpa

3)食生食素八法聚(āhāraja ojaṭṭhamaka kalāpa

前の三種類の色聚(10法聚)は、みな業生であり、後ろの三種類の色聚(八法聚)は、それぞれ、時節、心生と食生に分けることができる。ちょうど、本講話の始まりにおいて説明した様に、色法の来源は、四種類ある<注205>。

あなたは、すでに、業生色聚を識別したのであるから、次に、我々は、これらの八法聚が、どの種類の類型に属しているかを、如何にして識別するのか、について説明する。

<翻訳文責:緬甸パオ森林僧院/ヤンゴン分院所属/Pañña-adhika Sayalay般若精舎>