Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

翻訳『親知実見』Knowing and Seeing#33-45(220/446)

結び

本日、我々は、非常に簡単に、如何にして色聚を分析するのか、について、説明した。

しかし、実際の修行の時、(その実践の内容は)更にもっと複雑になる。

例えば、詳細法を修行する時、《中部・界分別経》の中に記載されている所の、身体の42個の部分に関する分析に依拠しなければならない:地界20個、水界12個、火界四個と、風界六個<注214>である。

もし、あなたが、(これらを)如何にして修習するのかを、理解したいと思うならば、資格を有する老師(指導者)に親しまなければならない。

系統的に修行する事を通して、あなたは、徐々に、四種類の原因によって生じる所の色聚ーー業生、心生、時節生と食生色聚の識別に関して、熟練することができる。

色法の識別を完成させた後、あなたは、一番目の観智ーー名色限定智(Nāmarūpapariccheda-ñāṇa)の最初の部分を完成させる事になるであろう。

我々は、色法の識別(Rūpakammaṭṭhāna)についての、結びをしたいと思う:

●色聚を見る為には、あなたは、地、水、火、風の四界に専注することを通して、近行定に到達するまで、定力を育成しなければならない。

●色聚を見ることができる様になった後、あなたは、それらを分析しなければならない。単一の、一粒一粒の色聚の中の、すべての、異なった色法を見る事を通して、それらを分析するのである。例えば:一粒の眼10法聚の中において、地、水、火、風、色彩、匂い、味、食素(栄養素)、命根と眼浄色が見えなければならない。

●簡略法であれば、あなたは、ある一つの感官の中の、異なる種類の、色法を識別しなければならない。その後に、再度、同様の方法でもって、残りの五種類の感官を識別する。

●詳細法であれば、あなたは、身体の42個の部分の中にある、すべての種類の色法を識別しなければならない。

<翻訳文責:緬甸パオ森林僧院/ヤンゴン分院所属/Pañña-adhika Sayalay般若精舎>