南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

翻訳『親知実見』#34-4

<注181>=地界の特徴(自性):

(1)硬さ、(2)軟らかさ、(3)粗さ

(4)滑らかさ、(5)重さ、(6)軽さ。

作用:(俱生色法としての)立脚処;

現起(現象):受け入れ(同一の粒の中の色聚の中の俱生色法)。

水界の特徴:(7)流動性

作用:俱生色法の増長;

現起(現象):(8)俱生色法への粘着[ここにおいては、時に、特徴と現起(現象)は同一視される]。

火界の特徴:(9)熱さ、(10)冷たさ;

作用:体温/老い/消化/発熱/成熟;

現起(現象):柔軟性の提供(生の食材を食べられる様に煮るのと同じ)。

風界の特徴:

(11)支持性;

作用:(12)運動/推進性;

現起(現象):色法の帯動。

(《大教誨ラーフラ経》(Mahārāhulovāda Sutta)(M.2.114-7)及び《四界差別の修習》(Catudhātuvavatthāna-bhāvanā)(Vm.350)

<注182>=《増上心経》、またの名を《相経》(Nimitta Sutta)(A.3.103)という;

9)《清凉経》(A.6.85);

10)《覚支経》またの名を《火経》(Aggi Sutta)という。(S.5.194-5)。

<注183>=五根のバランスに関しては、中国語原文p77及びその後記載の内容を参照の事;

七覚支のバランスに関しては、中国語原文p81及びその後記載の内容を参照の事。

<注184>=人によっては”pasāda”を「敏感物質」と訳すことがある。

<注185>=色法と名法の密集に関して、問答1-3、中国語原文p93参照の事。

<注186>=Rūpa(色)+kalāpa(聚/構成)

<注187>=《二種尋経》(Dvedhāvitakka Sutta)(M.A.1.210)

<注188>=相続密集(santati ghana)、構成密集(samūha ghana)と作用密集(kicca ghana)。色法と名法の密集に関して、詳細は問答1-3、中国語原文p93参照の事。

<注189>=概念法に対して観の修習を実践する事に関して、<はじめに>中国語原文p33及びその後記載の内容を参照の事。

<翻訳文責:緬甸パオ森林僧院/ヤンゴン分院所属/Pañña-adhika Sayalay般若精舎>