南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

翻訳『親知実見』Knowing and Seeing #35-1(228/446)

問答(四)

問4-1:菩薩(弥勒菩薩を含む)は凡夫(puthujjana)ですか?もし、弥勒菩薩が我々と同じ凡夫であるならば、彼が、弥勒時代を成就するために、人間として下生する時、彼が成仏する状況(仏陀になる状況)と我々の情況とでは、どの様な部分が異なりますか?<注220>

答4-1:異なる部分は、彼のハラミツ(pāramī)がすでに成熟している事である。

ちょうど、我々の釈迦牟尼仏が未だシッダッタ(Siddhattha)太子であった時と同じである。これらの菩薩は、すでに無数の生において、彼らのハラミツを蓄積してある。

10種類のハラミツがあるが、それは以下の通りである。

1)布施(dāna)。2)持戒(sīla。

3)出離(nekkhamma)。4)智慧paññā)。

5)精進(vīriya)。6)忍耐(khantī)。

7)真実(sacca)。8)決意(adhiṭṭhāna)。

9)慈しみ(mettā)。10)捨(upekkhā)。

<翻訳文責:緬甸パオ森林僧院/ヤンゴン分院所属/Pañña-adhika Sayalay般若精舎>