この10種類のハラミツが成熟する時、菩薩の出家して俗を離れる事を促す、たとえ彼が未だ欲楽を楽しんでいたとしても。次の一生では、菩薩は、結婚して、子供を一人生むが、これは法の定律である。
私は聖慈氏(Arimetteyya、旧訳弥勒)菩薩の妻と子の名前を忘れてしまったが・・・。
上座部仏教三蔵に基づけば、それは彼の死後の一生である、というのも、仏陀を含むすべての阿羅漢は、般涅槃した後、二度と再生しないが故に。
般涅槃とはすなわち、生死輪廻の終点であり、彼はどの様な場所にも、二度と生まれることはない。<注221>
我々のシッダッタ菩薩を例に取ると:彼の最後の一生において、覚悟(覚醒、悟りを得る)する前は、彼も一人の凡夫であった。
何故であるか?
シッダッタ太子が16歳の時、ヤショーダラという姫君を娶り、子供を一人もうけた。彼は13年間程の期間、欲楽を楽しんだ。彼には、左に500人の天女、右に500人の天女はいなかったものの、2万人の妃に取り囲まれていた。
これを欲楽の享受(kāmasukhallikanuyogo)という。