南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

翻訳『親知実見』#35-12

3)普通弟子においては、もし、彼が、止観の修習を通して、

縁摂受智(Paccayapariggaha-ñāṇa)、または

生滅智(Udayabbaya-ñāṇa)、または

行捨智(Saṅkhārupekkhā-ñāṇa)に到達するならば、今生において、何等の道果をも証悟できないとしても、彼は死後、四悪趣(apāya)のどれか一種類に生まれ変わる事はない。

この事に関して、《清浄之道》は、以下の様に解説する:

”Iminā pana ñāṇena samannāgato vipassako buddhasāsane laddhassāso laddhapatiṭṭho niyatagatiko cūḷasotāpanno ñāma hoti. ”

「この智を五取蘊即する観の修行者は、仏陀の教法の中において、安息を得、依処を得、名を小入流(cūḷasotāpanna)に至る事が決定される<注233>」(Vm.691)。

こうした事から、小入流は、天界に生まれ変わることができ、その後に、以下の様な、四種類の状況が発生する可能性がある。仏陀は《入耳経》(Sotānugata Sutta)の中において、以下の様に言う:<注234>:

<翻訳文責:緬甸パオ森林僧院/ヤンゴン分院所属/Pañña-adhika Sayalay般若精舎>